Izuzuki Diver

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ナノハナスズメダイ

Chromis katoi

解説

ナノハナスズメダイIOPの2の根やブリマチに行くと昔からフツーにいるスズメダイですが、新種として登録されたのは2018年です。生態図鑑のパイオニアである故益田一先生の図鑑にキホシスズメダイとして掲載されていたため、長らくキホシスズメダイと混同されてきました。パイオニアの影響力は大きいですね。
(2018-08 IOP(伊豆海洋公園) -30m)

ナノハナスズメダイ死滅回遊魚当たりまくりの2001年秋のIOPで、友人達がキホシスズメダイの子供がたくさんいるような事を口にするんだけど、僕にはまるで見た覚えがない。
そんなにたくさんいるのに僕には見つけられないのか~?と、ちょっと焦りながらもコガネスズメダイの群れを凝視してみると、コイツラが混じっていました。
日本産魚類生態大図鑑(東海大学出版会)にキホシスズメダイの幼魚として載っていて、当時はキホシスズメダイだと思われていたのです。
(2006-10 IOP -24m)

ナノハナスズメダイTheキホシスズメダイはIOPでほとんど見かけませんが、全身くすんだ黄色のタイプならIOPの深場にたくさんいます。僕は今まであまり気にしてなかったから、theスズメダイって認識だったのですが。。。(汗)
(2004-07 IOP -24m)

ナノハナスズメダイyg2006年の秋はコガネスズメダイ近似種(ヒマワリスズメダイ)が多いのが特徴ですが、10月の終わりごろから黄色ファミリーの中にナノハナスズメダイのチビも多く見かけるようになって来ました。ちゃんと見ないと紛らわしいのですが、その紛らわしさにナゼか楽しく、全部確認しながら潜っています。(笑)
(2006-11 IOP -22m)

ツートンになりかけのナノハナスズメダイ一様に黄色いナノハナスズメダイのチビは、大人になると腹側が白くなるのですが、その過程は少しずつ色が薄くなってゆくんだろうなぁと思っていました。でもこの写真を見ると、1枚1枚のウロコが中心から白くなってゆくみたい。。。へ~。
(2006-12 IOP -25m)

黄色が鮮やかなナノハナスズメダイ2012年から大瀬崎でもたくさん見かけたナノハナスズメダイのチビッコ。コイツはあまりに鮮やかな黄色だったので、最初はヒマワリスズメだと思って撮ってました。
コイツを撮影した当時、ナノハナスズメダイの成魚はあまり大瀬崎では見かけなかったので、温帯種なのに何で?と不思議でした。大瀬崎に何の不満があるんだ?と。
(2013-01 大瀬崎 -24m)

ダイバーの間でキビレスズメダイの愛称で呼ばれていましたが、2018年に新種登録されて和名もつきました。学名は、レグルスダイビングの加藤さんへの献名とのことです。

卵を守るナノハナスズメダイIOPの深場にはたくさんいるけど、大瀬崎ではたまに越冬するものの、死滅回遊魚の季節に幼魚を見るだけ、って印象でした。でも、この日は複数の個体が岩に産み付けられた卵を守ってました。あれ?例年こうだっけ?メチャメチャ地元のサカナっぽいゾ!!
(2016-08 大瀬崎 -17m)

ナノハナスズメダイナノハナスズメダイが産卵していました。そーいえば、今まで立ち会ったことあったっけかな?珍しいサカナでは無いのになんでだろ?と考えてみたのですが、Theスズメダイの産卵だと思ってスルーしていたかもしれません。水中が暗くて色味が分かりにくい状況だと、結構似てるんですよね。コイツラ。
(2016-08 大瀬崎 -17m)

お勧め Watching Point

IOPや外海@大瀬崎の少々深めの場所でよく見かけます。

レア度

★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!