Oplegnathus punctatus
流れ藻にはイシダイが着いてるのをよく見ますが、このときはイシガキダイがやたらに多かったです。石垣模様が流れ藻の中では捕食者を惑わすのでしょうね~。って、そのための石垣模様だったん?オトナになってからは意味無いん???
(2013-07 大瀬崎 -0m)
イシガキダイって、流れ藻に付いてるような幼魚と成魚では、同じ石垣模様なのに細かさも大きさのばらつきも違うんで、何となく違和感を感じていたのですが、模様が薄くなった若魚を見ると、子供の石垣模様はいったん消えて、その下から大人の石垣模様が現れるのか?・・・とモーソーしてしまいます。
(2017-09 大瀬崎 -4m)
老成したイシガキダイは、身体の石垣模様が薄くなって口の周りが白くなることから「クチジロ」と呼ばれるそうです。
コイツも老成とまでは言えない感じですが、口の周りが「ややクチジロ」になっていますね。
ダイバーに警戒してる風では無いけど、案外近づけないので、透明度の良い時に遠目で撮って見ました。
ところで、こいつを撮影した柵下@大瀬崎は、昔からイシダイが屯っていた場所なのですが、以前はイシガキダイはいなかったと思います。なのに、いつの間にはイシガキダイが混じってきて、今ではイシダイと同じくらいいます。
「ややクチジロ」までいるってことは、イシガキダイがやってきて10年くらいは経っているのかな?
イシガキダイの方がイシダイよりやや南方種ってことなので、これもやっぱり海水温上昇の影響でしょうか。
(2025-07 大瀬崎 -11m)
近年、柵下@大瀬崎に棲みついています。
★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!
IOPでは左に行けばイシガキダイが棲み、右に行けばイシダイが棲むと言うように、お互いが避け合って暮らしています。
模様も一目で区別がつくようにわざと変えてるのでしょう。老成して模様が無くなっても、かたやクチジロかたやクチグロと、しっかり違う特徴を現します。
「あ~ら、私は正当なイシガキ族の末裔よ。イシダイ族の下品な輩と一緒にするなんて失礼ですわよ!」なんて言ってるのかはわかりませんが、似た者同士が反発し合うのは、人の世界でもサカナの世界でも大差ないですね。
(2017-08 IOP(伊豆海洋公園) -13m)