Izuzuki Diver

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キベリアカイロウミウシ

Durvilledoris pusilla

解説

キベリアカイロウミウシサカナでもウミウシでも、似たようなヤツがたくさんいる種類では見分けるのがだんだん億劫になって最後は投げだしてしまいたくなります。コイツにも紛らわしいお仲間がたくさんいるんですが、ここまで美しいと調べるのもあまり苦になりません。いくらでも図鑑とにらめっこできちゃいますヨ~!!
とは言え、やっぱり調べるより探すほうが楽しい。何でキレイなウミウシはバディにしか見つけられないのだろぅ~??
(2003-09 IOP(伊豆海洋公園) -17m)

以前はキベリフジイロウミウシとして掲載してましたが、すでにキベリアカイロウミウシという名前が付けられていましたので、和名を変更しました。
詳しく言うと、山渓フィールドブックス・サンゴ礁の生き物(山と渓谷社)で、キベリアカイロウミウシ(Noumea varians)が新称として掲載されましたが、これが誤同定で、使われた写真はDurvilledoris pusillaの写真でした。海洋生物ガイドブック(東海大学出版会)では本当のNoumea variansが掲載されましたが、このとき和名はそのままキベリアカイロウミウシが使われ、ウミウシガイドブック-沖縄・慶良間諸島の海から(TBSブリタニカ)にも踏襲されました。でも本来、和名は学名と連動しませんので、キベリアカイロウミウシという名前は「サンゴ礁の生き物」に掲載された写真、つまりDurvilledoris pusillaに対して付けられた和名ということになります。その後、ウミウシガイドブック(2)-伊豆半島の海から(TBSブリタニカ)でDurvilledoris pusillaに対してキベリフジイロウミウシという名前が提唱されましたが、Durvilledoris pusillaには既にキベリアカイロウミウシという名前が付いてたということになるため、キベリフジイロウミウシという名前は無効だったというワケです。

お勧め Watching Point

岩肌をフツーに歩いてました。

レア度

★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!