海の生き物大図鑑(笑) >> 伊豆のサカナ >> トラギス・ギンポ
今から何年も前のことになりますが、僕がOWの講習を受けてたのは初夏の伊豆でした。浅場で他の人がマスククリアとかやってる時、僕は自分が手をついている岩の上でウロウロしてる、小さくて黒いサカナが気になって気になってしょうがなかった。そのサカナは婚姻色を出したヘビギンポなのですが、そのときは黒くて白いバンド模様が入っているハゼと覚えてしまったので、講習から帰ってきた後図鑑で調べてみた結果、「オドリハゼだ!」という結論に達した。ぜんぜんちゃうやんけー!!オドリハゼの写真は砂地の穴からテッポウエビと一緒に顔出しとるやんけ〜!!
でもね、当時の自分は、岩とかに引っ付いて泳いでない魚は全部ハゼだと思ってたし、見た図鑑にはヘビギンポの婚姻色が載ってなかったから、こんなモンかも。。。

大人はあまり可愛くないヘビギンポだけど、子供は超カワイイ!!
まあ、サカナの子供はみんな相対的に目がでかくてカワイイんだけど、ヘビギンポは特に大人と子供の可愛らしさのギャップが激しいように感じる。
今年は6月の中旬から始まったヘビギンポの産卵も日を追うごとに激しさを増してきて、良い縄張りを持った♂(写真中央)が何匹も♀を抱えて産卵させています。このときは♂1匹に対して6匹の♀が産卵してました。
じゃあ、ヘビギンポって♂が少ないのかというと、そんなことは無いようです。縄張りを持って♀を迎え入れられなかった♂は♀の産卵を遠巻きに取り囲み、スキあらば飛びこんで放精して逃げて行きます。縄張りの主は、そんなスニーカー達を蹴散らしつつ、♀6匹が産む卵に精子をかけて行かなければならないので、結構大変です。
モテる♂も辛いぃ。
「今週の〇〇〜!! 第123回 何で今頃?(2002-12-03)」より
ヘビギンポと言えば夏に産卵するんじゃなかったの?何で今ごろやってるの?しかも、♂がなんかやたらと小さくないかい?
今年は水温が高かったから、今年生まれのチビが繁殖できるくらいに育っちゃったってことでしょうか?
にしても、夏に縄張りを持ってブイブイ言わせてた♂達はどこに消えたのでしょうか?
このペアを見てると、ヘビギンポの繁殖期って♂の都合で実は決まってて、繁殖可能な♂さえいれば、♀は意外といつまでも繁殖できるんじゃないかと思えてきてしまいます。
「今週の〇〇〜!! 第149回 即決(2003-06-02)」より
水温が温まってくると浅場のあちらこちらでヘビギンポが産卵している姿を見ることができますが、求愛をちゃんと見たのは初めてでした。
黒く婚姻色を出した♂が縄張りを守ってるところに♀が近づいてきたかと思うと、♂は気が狂ったように8の字ステップを踊りだしました。どーも、この求愛に♀はイチコロだったようで、すぐに産卵が始まってしまい、ショータイムはあっという間に終わってしまったのです。
こんなにあっさり口説かれちゃうんじゃ、なかなか求愛の場面に遭遇できないわけだ。。。

ヘビギンポの仲間は種類を見分けるのが難しい。繁殖期以外はほとんど見た目には違いがないんです。さらに、住む場所によって同じ種類でもいろんな色のヤツがいたり。。。やっぱり地道に写真を撮って、少しずつ解明してゆくしかないみたいです。
魚っちゃーの楽園掲示板で大平さんが卵の写真をアップしていたのに衝撃を受けて、僕も探してみました。♂のいるあたりにライトを当ててみると、目の出てる卵は案外簡単に見つけられるんですね。ってこの写真からわかるでしょうか?
(2006-07 IOP -5m)
伊豆の岩礁の浅場にはどこにでもいますよ。
コイツは1999年7月のオクリダシ@IOPの入り江で産卵してた♀です。よ〜〜〜〜く見ると、お腹から輸卵管が出してます。このときは、転がってた岩のほとんど全ての岩陰で産卵シーンが見れました。